雨季と色鉛筆

ただのモノローグ。

湿気と混じり合う蝉の声

賑やかな音色に背を向けて、私はひとり街を歩く。

 

首筋を伝う汗も嫌いだから、振り返ることもしない。

 

玄関の鍵を開けて、乾いた喉も見捨てて足早に風呂場に向かう。

 

 

存外冷えていたらしい体が湯船で解けていく。

最近の私は、夏でもしっかり時間をかけて入浴をするように心がけているのだ。

結局、また汗をかいてしまうけど。

これはでも何故か気持ちよかったりする。

 

適当にドライした髪のままに開けたビール、

もしくはちょっぴり溶けたアイス、

それから、この時季限定で冷蔵庫に常備された麦茶。

 

いずれかを一気に体内へと流し込む感覚はなんとも言えない心地良さとともに、

あとからのお腹の具合が割と不安に思えてきてしまったり…なんて。

 

 

ここ数日、シリーズものの舞台作品の配信が毎晩行われていて、今のところ欠かさず観ているせいで若干興奮気味で寝不足気味です。

 

面白い物語に触れられるってほんと最高。

 

 

台風が近付いてきているけど、

このタイミングで思い出すのはいつも

小学生の頃に自宅待機になった日の夕方、和風な菓子パンをモチーフにしたお菓子の箱を開けて、ちまちまと食べていたら雨雲が一気に空から消えて

半熟ゆで卵の黄身みたいな太陽が、窓の外に見えはじめたその景色と温度。

 

 

今日の仕事終わりに

久々にあのお菓子、買って帰ろうかな。