雨季と色鉛筆

ただのモノローグ。

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

朝の風の香りが次第に秋に近づいて

カーテンを開けて、窓を全開にする。 外はまだ少し暗くて、湿り気のある風がふんわりと肌に触れる。 伸びをすると、凝り固まった背中がぴりりと痛む。 息を吐き、まだぼんやりした脳みそに酸素が届くように何度か深呼吸を繰り返す。 * 気が付けば久々の投稿…

湿気と混じり合う蝉の声

賑やかな音色に背を向けて、私はひとり街を歩く。 首筋を伝う汗も嫌いだから、振り返ることもしない。 玄関の鍵を開けて、乾いた喉も見捨てて足早に風呂場に向かう。 * 存外冷えていたらしい体が湯船で解けていく。 最近の私は、夏でもしっかり時間をかけて…

いつだって表裏一体の机上を歩いている

焼けた空と賑わう街を見て、しないはずの懐かしい香りを思い出し綿菓子が食べたくなる。 身体を一気に駆け巡る刺激と一瞬間だけ揺さぶられた脳内が全身に何かを循環させる。 * 夏祭りは初恋の香りがするからついつい遠回りしてしまう。 屋台で食べたいもの…

溶けゆくアイスをうっかり眺めてしまう出会い

青、海、空、星、雨、そして月と猫。 ひろがる草原とその合間を流れゆく川。 煌めく水面に映る雲と橋。 文字通り、沸騰してしまうほど恥ずかしいけど、どうにか私を表現したくて 浮かんでくる好きなものを思いつくままに書いていく。 私の興味を唆るものはこ…